新築分譲マンション AREA MARKET 練馬区 供給増加 坪単価2期連続上昇

練馬区では、この1年(2021年3月~2022年2月)に781戸(前年同期155%)が発売された。沿線別の供給は、東京メトロ有楽町線エリア〔東武東上線含む〕133戸(同75%)、西武新宿線エリア〔中央線含む〕104戸(同133%)、西武池袋線・都営大江戸線〔西武有楽町線・西武豊島線含む〕エリア544戸(同218%)。有楽町線では、新日本建設「エクセレントシティ練馬北町」(全72戸)が発売されたものの、大林新星和不動産「プラネスーペリア石神井公園」(全戸)や日神不動産「パレステージ練馬Ⅱ」(全44戸)など複数の小・中型物件の販売終了により減少。西武新宿線での増加は、近鉄不動産「ローレルコート練馬豊玉」(1期1次~2期2次54戸)が発売されたため。西武池袋・大江戸線では、野村不動産「プラウド練馬中村橋マークス」(全186戸)の発売により大幅に増加した。
練馬区全体の平均坪単価は321.8万円(前年同期比27.6万円上昇)、平均専有面積は64.29㎡(同4.74㎡増)、総額は6235万円(前年同期121%)。地区別のデータは右下表参照。有楽町線での面積の増加は、野村不動産「プラウド平和台ガーデン」(全45戸、面積65.50㎡)など今期供給の約5割が60㎡を上回る物件であったため。西武新宿線での坪単価の上昇は、前述の、近鉄不動産「練馬豊玉」(坪295.9万円)の影響。西武池袋・大江戸線での坪単価の上昇は、三菱地所レジデンス、他1社「ザ・パークハウス石神井公園テラス」(1期~1期5次75戸、坪360.6万円)および日鉄興和不動産「リビオレゾン練馬中村橋ステーションプレミア」(全46戸、坪370.9万円)の影響。また総額の上昇は、前述の、野村不動産「練馬中村橋」(総額7141万円)など総額7000万円を上回る物件が今期供給の約6割を占めたため。
住戸タイプ別の比率は、2LDK(シェア14→17%)、3LDK(同56→71%)はアップ、1R~1LDK(同25→10%)、4LDK(同5→2%)はダウン。価格帯別では、5000・6000万円台(同46→47%)、7000万円超(同6→33%)はアップ、3000万円未満(同2→1%)、3000万円台(同21→8%)、4000万円台(同25→11%)はダウン。
区全体で1269戸の予定があるものの発売時期が決定しているのは1物件のみと、今期増加した供給は、来期は減少する可能性が高い。2期連続で上昇し、今期300万円を上回った坪単価も注目。
*JV物件は単純社数割にて集計

2022/4/13 不動産経済Focus&Research

今後の計画物件 [マンション](一部、表のすべては不動産経済Focus&Researchに掲載)

物件名(仮称)売 主所在地価格(万円)戸数*販売時期〈練馬区〉 サンリヤン練馬北町西日本鉄道北町1-138-1―90―練馬北町1丁目共同住宅コスモスイニシア北町1-394-5―62―豊玉中2丁目計画ENEOS不動産豊玉中2-10-3―29―上石神井PJ翔和建物上石神井1-408-3―36―石神井公園駅南口西石神井公園駅南口西地区 市街地再開発準備組合石神井町3―425―貫井三丁目計画三井不動産レジデンシャル貫井3-473-21―67―ヴェレーナ練馬ぬくいの森大和地所レジデンス貫井4-645-1未定6122.5.下東大泉五丁目Ⅱ計画野村不動産東大泉5-539-1―34―桜台4丁目マンション計画JRD桜台4-6020-8―32―中村北プロジェクト大和ハウス工業中村北4-5-4―12―中村南2丁目計画JRD中村南2-11-12―33―

不動産経済Focus&Research

© 不動産経済研究所