乙武洋匡氏、参院選出馬を松本人志に報告 「社会に必要な人」の言葉が支えに

「五体不満足」などの著書で知られる作家の乙武洋匡氏(46)が20日、都内で会見を開き、夏の参院選東京選挙区(改選6)に無所属で立候補すると正式表明した。乙武氏は出馬表明前の15日に、ダウンタウンの松本人志(58)に電話で立候補を報告したことを明かした。

義足歩行で会見場となったランニングスタジアムに現れた乙武氏は「私にとって松本さんは特別な存在」と、フジテレビの「ワイドナショー」などで共演してきた松ちゃんの名を挙げた。16日に国立競技場で、義足で100メートルを歩行するプロジェクトを実施。前日に、松本に参院選出馬の意思を伝えたという。

乙武氏は2016年の参院選でも、自民党からの出馬が有力視されていたが、5人の女性との不倫スキャンダルが報じられ白紙になっていた。「6年前に不祥事で信頼を失い、ともすれば擁護することで批判を浴びる中で松本さんは『乙武さんは社会にとって必要な人だと思う』とおっしゃって下さった」と、当時を振り返った。

松本の言葉が、乙武氏の支えになっていたといい「6年間、松本さんの言葉が本当に支えになり、何度も励ましていただいた。本当に恩を感じている方ですし、松本さんにはご報告させていただきました」と明かした。

政党の支援を受けない無所属での出馬に「正直しんどいです。こんなに大変だと思っていませんでした」と苦笑いした乙武氏。松本との会話の内容については「個人的なやりとりなので、ここから先は控えさせてください」としたが〝恩人〟からの言葉を胸に激戦に挑む。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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