奇跡のシンガー、メロディ・ガルドーがキャリア初となる全編ピアノとのデュオによる新作リリース

Photo by Franco P Tettamanti

生死を彷徨う事故から驚異的な復活を遂げ、2008年にデビュー以降各国でチャート1位を記録。ビリー・アイリッシュもファンを公言するなど多くのアーティストをインスパイアし続けている「奇跡のシンガー」メロディ・ガルドー。彼女の約2年振りとなる新作『オントレ・ウー・ドゥ』が、本日5月20日リリースとなった。

<動画:Melody Gardot & Philippe Powell - Perhaps You'll Wonder Why (Lyric Video)

2020年にリリースした前作『サンセット・イン・ザ・ブルー』は、デビュー当時を思わせるゴージャスなアレンジやスティングとの共演が反響を呼んだメロディ・ガルドー。日本でのスティングとのTV出演も大きな話題となった。ピアノやギターなどを操るメロディだが、本作ではヴォーカルに専念。

ブラジル音楽を代表するギタリスト/作曲家バーデン・パウエルの息子であるピアニストのフィリップ・バーデン・パウエルとの全編デュオによるインティメイトな作品となっている。全編ピアノとのデュオによるアルバムはキャリア初の試みだ。2人でメロディやモチーフ、歌詞などを常に共有しながら綿密に制作された本作では、新曲を中心に、映画『男と女』でピエール・バルーが歌った「あらがえないもの」や、フィリップの父バーデン・パウエルの名曲「プレリュードのサンバ」なども収録している。

<動画:Melody Gardot & Philippe Powell - Plus Fort Que Nous (Lyric Video)

本作について、メロディは「この作品を短い言葉で表現するとすれば、深い詩と強いメロディについての愛を持つ2人のダンス、という感じかしらね。タイトルの『オントレ・ウー・ドゥ』(Entre eux Deux)は2人の間でという意味で、今回の音楽をよく表現できていると思う。お互いについて深く掘り下げた世界がここには広がっているの。聴く人にもそれが伝わると嬉しいわ」と語っている。

本作のパートナーであり、メロディが「ブラジルのビル・エヴァンス」と呼んでいるフィリップは、「このレコードは、ピアニストや作曲家が夢見る最も素晴らしい贈り物のようなものです。現代の偉大なアーティストの1人とデュオで作曲し演奏することは、私がこれまで経験した中で最も素晴らしい音楽体験でした。メロディの愛、信頼、指導、私の中のベストを引き出してくれたこと、そしてこの美しいレコードを作るためのたゆまぬ努力に対して深く感謝しています」とコメントしている。

また、デッカ・レコードの共同社長であるトム・ルイスとローラ・モンクスは、「このアルバムの美しさ、親密さ、そしてシンプルさについて言葉で表現するのはとても難しいことです。この作品はジャズへのラブレターでもあり、フランスへのラブレターでもあります。私たちは、メロディに常に畏敬の念を抱いています。彼女は、自分の音楽に新しい視点を求めることを止めません。そして、フィリップの中に、彼女は並外れた探検家仲間を見出したのです」と語っている。

■アルバム情報

メロディ・ガルドー&フィリップ・バーデン・パウエル

『オントレ・ウー・ドゥ』

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