さだまさしが「石子と羽男」で有村架純の父親に。連ドラ初のレギュラー出演

さだまさしが、有村架純と中村倫也がダブル主演を務め、TBS系で7月にスタートする連続ドラマ「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」(金曜午後10:00、開始日未定)にレギュラー出演することが分かった。

ドラマは、問題を抱えてマチベン(町の弁護士)のもとにやって来る人々の人生や社会にひそむ問題、またそれに関わる人間模様を描くリーガル・エンターテインメント。4回司法試験に落ちた崖っぷちで東大卒のパラリーガル(弁護士の指示・監督のもとで、法律関係の事務に携わる専門職)・石田硝子(有村)と、司法試験予備試験と司法試験に1回で合格した高卒の弁護士・羽根岡佳男(中村)。正反対のようでどこか似た者同士の“石羽コンビ”が、さまざまなトラブルに挑む中で、自らのコンプレックスに向き合い成長していく姿をオリジナル脚本でコミカルに描く。

さだが演じるのは、“石羽コンビ”が働く「潮法律事務所」の所長で弁護士の潮綿郎。小説家として「精霊流し」「解夏」「眉山」「風に立つライオン」などを発表し、手掛けた多くの作品が映画化、テレビドラマ化されているさだだが、俳優として連ドラにレギュラー出演するのは、長い芸能生活においても今作が初めて。デビュー50周年と古希を迎えたメモリアルイヤーを、自身のドラマ出演でさらに盛り上げる。

綿郎は弁護士であり潮法律事務所の所長。困っている人を放っておけない根っからのお人よしで、誰とでも友達になり、綿のようにふわふわとした性格。無料で相談を受けてしまうため、娘の石子からいつも小言を言われている。仕事上は上司ということや、ある事情から石子からは敬語で話しかけられており、それに寂しさを感じることもしばしば。羽男を事務所にスカウトしたのは綿郎で、誰にも弱音を吐けない羽男が唯一、心を開く相手でもある。

さだは「連続ドラマに出させていただくのは初めてなので、どうしていいかまだ分からないでいるのですが、全部が新鮮で撮影現場のスタッフさんの動きを見ているだけで楽しいですね。スタジオに置いてある小道具を見たり、積んである本を読んで面白いこと書いてあるな、と感じたりしています」と現場での様子を明かす。

今回のドラマ出演について「まだ誰にも具体的なことはお話していないので、(連続ドラマ出演を知った皆さんは)きっと驚くと思います。有村架純さんのパパなんてうらやましがられるのではないかしら? 僕は、子どもの頃からとても好奇心が強くて、面白いなと思ったことはすぐやってみたいタイプ。この年になって新しいステージを与えられるというのは本当に幸せなことなので、『ここへおいでよ』と言ってくださったスタッフの皆さんのために、一生懸命できる限り、芝居は素人ですから下手くそですけど頑張ろうと思います。温かな小さな町の人情ドラマなので、安心して楽しんでいただけるかなと思います。僕も楽しみに参加させていただきます」と意欲を持って新しい挑戦に臨んでいる。

さだの起用に関して、新井順子プロデューサーは「さださんに初めてお会いしたのは、2003年放送の『末っ子長男姉三人』という番組でした。さださんはご本人役で出演されて、私は助監督として現場にいたのですが、その時のさださんのお芝居の自然さに驚きました。その後も音楽番組や『生さだ』で拝見していて、歌で癒やされトークで笑わせてもらいました。綿郎は無料で相談を受けたり、年代問わず誰とでも仲良くなれる。どこか適当で調子いいところがあるけど、どうにも憎めないカワイイキャラクター。だけど時に問いかける言葉はズシンと響く。そんなキャラクターを自然にやれるのは、さださんだ!とビビッときたのです」とその経緯を明かす。

そして、「有村さんとの微妙に距離がある親子感、中村さんとの波長の合う関係性は見ていてとても楽しいです。70歳になっての、連ドラ初レギュラーの俳優・さだまさし。これは見逃すわけにはいきません! ぜひご期待ください」とアピールしている。

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