コロナ感染者 岡山県2週連続増加 GWで移動活発化 指標も悪化傾向

 岡山県は20日、直近1週間(12~18日)の新型コロナウイルス感染状況を発表した。新規感染者数は4754人と2週連続で増加し、病床使用率をはじめとする各種指標も悪化傾向。ゴールデンウイークに人の移動が活発化したことが引き続き影響しているとみている。

 県によると、1日当たりの新規感染者数は最初の3日間が前週(5~11日)の同じ曜日を上回った上、その後も高止まりが続き、1週間の合計は前週(4607人)から3.2%増えた。クラスター(感染者集団)は22件発生し、浅口市の高齢者施設で36人に上ったケースもあった。

 各種指標では、医療現場の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率が22.4%と5.3ポイント上昇した。10万人当たり療養者数は291.9人(前週276.8人)、市中感染の広がりを示すPCR陽性率は41.7%(同38.7%)とそれぞれ悪化。全体のレベル判断は医療への負荷が生じ始める「レベル2」を維持する。

 県新型コロナウイルス感染症対策室は「今週に入ってゴールデンウイークの影響を脱して減少傾向となっているものの、油断はできない。適切なマスク着用など対策を徹底してほしい」としている。

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