一時停止違反、イヤホン装着… 神奈川県警が自転車一斉取り締まり

自転車運転の交通ルールについて指導する警察官(右)=相模原市中央区

 自転車の交通ルール違反に歯止めをかけようと、県警は20日、重点的に指導啓発する地区・路線(重点地区)で一斉取り締まりを行った。午前7時半~8時半、県内66カ所に警察官約320人を配置し、一時不停止や信号無視などの違反行為に目を光らせた。

 取り締まりは全国で一斉に行われ、交通指導課によると、自転車について重点地区を公表し、全国一斉に取り締まるのは初めて。

 重点地区に指定されている相模原市中央区の市道では、通勤通学のためJR淵野辺駅に向かう自転車の通行量が多く、相模原署員らが「一時停止線で止まって」「イヤホンをつけて運転しないで」などと注意した。一時不停止を指摘された自転車利用者が「止まったじゃないか」と声を荒らげる場面も見られた。

 県警によると、昨年1年間で自転車が絡む交通事故は県内で5424件発生。17人が死亡、5206人が重軽傷を負った。

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