箱根・ユネッサンが「勝手に都民割」 閑散期の誘客で展開

箱根小涌園ユネッサン(写真は毎年恒例の「ボージョレ・ヌーボー風呂」の様子)

 旅行割引「県民割」対象外の東京都民を箱根観光の閑散期に呼び込もうと、箱根小涌園ユネッサン(箱根町)は都民の入場料を値引きする「勝手に東京都民割」キャンペーンを7月15日まで展開している。

 今月末まで県内に旅行する場合、関東圏や静岡県などの県民を対象に最大5千円の割引と2千円分のクーポン券を受けられるが、近隣では東京都民だけが対象から外れていた。

 今年の大型連休(GW)は県民割の対象期間ではなかったものの、ユネッサン担当者は「例年のGWの水準まで客足が戻った」と説明。一方で6月にはアジサイのシーズンを迎えるが、団体客の戻りは鈍く、都民を対象に集客を図るキャンペーンを企画した。

 ワクチン3回目接種の証明書や陰性証明書を提示すれば、中学生以上の入場料2500円が1800円に、3歳から小学生まで1400円が900円に値引きされる。担当者は「人も少ない時期だから感染予防策も取りやすく、都民のお客さんもお得に楽しんでもらいたい」と呼びかけた。

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