カージナルス 5歳から幼馴染の有望株2人のメジャー昇格が決定!

ヤディアー・モリーナ、アルバート・プホルス、アダム・ウェインライトと大ベテランたちの話題が注目を集めている今季のカージナルスだが、彼らからチームの伝統を引き継ぎ、将来を担っていく若手有望株のメジャー昇格が決定した。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで2位の大砲ノーラン・ゴーマンと3位の左腕マシュー・リベラトーアだ。両者ともメジャー全体のトップ100有望株にも選ばれている逸材。しかも、5歳からの幼馴染でもある。

ゴーマンとリベラトーアはともにアリゾナ州出身。5歳のときに同じチームで野球を始め、切磋琢磨するとともに友情を育んできた。高校時代にはアメリカ代表のチームメイトとしてもプレーし、両者ともアリゾナ大学に進学予定だったが、2018年のドラフトでゴーマンはカージナルス、リベラトーアはレイズからそれぞれ1巡目指名を受けてプロ入り。その後、リベラトーアがランディ・アロザレーナとのトレードでカージナルスに加わったため、プロの世界でもチームメイトとしてプレーすることに。そして、同時にメジャー昇格が決定した。

大砲ゴーマンは今季AAA級メンフィスで34試合に出場して打率.308、15本塁打、23打点、OPS1.044をマーク。本来は強肩の三塁手だったが、ノーラン・アレナドの加入後にポジションを二塁に移し、メジャーでも二塁手として起用される見込みとなっている。日本時間5月21日のパイレーツ戦に「6番・二塁」でスタメン出場してメジャーデビュー。なお、この試合では正二塁手トミー・エドマンがゴーマンにポジションを譲り、遊撃のポジションに入っている。

左腕リベラトーアは今季AAA級メンフィスで7試合に登板して40イニングを投げ、3勝3敗、防御率3.83、46奪三振を記録。絶対的エースの器ではないが、計算できる先発3番手へと成長することが期待されている。日本時間5月22日のパイレーツ戦に先発し、ゴーマンから1日遅れでメジャーデビューする予定だ。

メジャーデビューの舞台となるピッツバーグには、2人の家族も駆けつけて記念すべき瞬間を見届ける予定だという。ゴーマンの父ブライアンさんは家族とともに朝5時半にアリゾナ州フェニックスを出発。「睡眠不足だし、飛行機のなかでも少ししか眠れなかった。長い1日になるね。でも、すべての瞬間にそれだけの価値があるんだ」と幼少期から成長を見守ってきた2人のメジャー昇格を喜んだ。

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