県立高の入試点数など一時閲覧可能に 長崎市、生徒連絡で発覚

 長崎市内の県立高校で、今春入学した1年生全員の入試の点数や出欠などの情報が、配布したタブレット端末などで1年生全員が一時、閲覧できる状態になっていたことが20日、分かった。県教委は1年生20人が個人情報を見たが、外部への流出はなかったとしている。学校側は19日の学年集会で生徒に謝罪。23日に保護者にも説明するという。
 県教委によると、「総合的な探求の時間」で1年生を約20人ずつのグループに分け、出身中と名前が載った資料を閲覧サイトで提示する際、1年生全員の入試の点数、入試番号、出欠状況などの個人情報が入っていた。学校側は閲覧サイトのURLを13日、タブレット端末に送って1年生に知らせ、1年生はグループ分けを確認していた。入試の個人情報が入っていることに気付いた生徒からの連絡で発覚し、17日午後に個人情報を削除したという。
 県教委は「機密性の高いデータ。学校全体で扱いを厳重にするべきだった。どこの学校でも起こりうると認識し、情報管理を徹底したい」としている。
 学校側は「(23日の)説明会で保護者に直接説明したい。現時点で(取材に)お答えすることはできない」としている。


© 株式会社長崎新聞社