カルストだいこん 新見で出荷開始 7月上旬まで作業

出荷を前に水洗いされるカルストだいこん

 新見市南部に広がるカルスト台地で栽培された「カルストだいこん」の出荷が始まり、朝採りされた新鮮なダイコンが次々と選果場に運び込まれている。

 草間地区にある選果場で19日に作業がスタートした。スタッフらが、早朝に収穫されたダイコンの葉を切り落とした後、水槽で泥を落とし、傷を確認してから大きさと品質をそろえて箱詰めしている。主に岡山や倉敷、福山市内の市場に出荷される。

 カルストだいこんは、黒ボクと呼ばれる火山灰土の細かく軟らかい土壌と、標高400メートルで昼夜の寒暖差が大きい気候を生かし、草間と土橋地区の農家3戸が約3ヘクタールで栽培している。真っ白な肌とみずみずしい食感が特徴という。

 JA阿新大根部会の小林幹夫会長(68)は「今年は天候にも恵まれ、良い出来。煮物などにしてもおいしいが、ぜひダイコンのシャキシャキ感と甘みが楽しめるサラダで味わってほしい」と話している。

 1日約6トンを出荷しており、作業は7月上旬まで続く見込み。9月上旬からの秋ダイコンも合わせて、本年度は約300トンの流通を見込んでいる。

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