フランス ランス美術館 コレクション展始まる

19世紀のフランスで確立された近代「風景画」の展覧会が、ひろしま美術館(広島・中区)で始まりました。

風景画は、近代風景画の父といわれるコローやブーダンなどがアトリエを飛び出し、各地の景色を描く中で確立させました。

会場には、フランスのランス美術館のコレクションを中心に77点が展示されています。

ひろしま美術館 学芸員 農沢美穂子さん
「歴史や神話を主題に描いた絵が中心だった中で、風景が描かれるのが19世紀以降の特徴。その発展に焦点を当てて、今回の展覧会を紹介しています」

コローの「湖畔の木々の下のふたりの姉妹」―。人物は風景に溶け込むように画面の下に小さく描かれています。

ブーダンの「ベルク、出航」―。荒々しい波や帆を筆のタッチを生かして表現しています。

展覧会は、ひろしま美術館で7月3日まで開催されます。

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