海ごみ再利用の服で環境保全PR 蒜山でショーや生き物観察催し

海ごみを再利用して作った服を着てPRする子ども(右の2人)=グリーナブルヒルゼン

 海ごみを再利用して作った服を披露するファッションショーや川の生き物観察などを楽しむイベントが21日、真庭市蒜山上福田、観光文化発信拠点施設「グリーナブルヒルゼン」を主会場に開かれた。

 一般社団法人・真庭観光局や、全国で環境保全活動に取り組むファッションブランド会社「エコアルフ・ジャパン」(東京)などが初めて企画した。

 ファッションショーには、小中学生やプロのモデル約50人が出演。ペットボトルやプラスチック袋などから作ったTシャツやパーカ、スエットなどの同社商品を着て、パビリオン棟「風の葉」の周りを歩き、観光客らにアピールした。

 近くを流れる旭川水系の明連川では、親子ら約80人がごみ拾いをした後、網ですくって魚やカエルなどを観察した。講師を務めた同市地域おこし協力隊員の千布(ちぶ)拓生さん(36)は「川に捨てられたごみは海にも流れて環境を壊してしまう。絶対にポイ捨てをしないで」と訴えた。

 同市立米来小4年女子(9)は「ショーで着たTシャツが海ごみからできていると知ってびっくり。川にごみを捨てないようにして、生き物を守りたい」と話していた。

 ファッションショーは22日午前10時~正午にも行われる。食パンの切れ端や茶の茎を再利用して造ったビールの販売もある。問い合わせは「グリーナブルヒルゼン」(0867―45―0750)。

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