世界一の技と力を間近に―。女子ソフトボールの新リーグ「ニトリJDリーグ」第7節が21日から、上越市高田城址公園野球場で始まった。昨年の東京オリンピックで金メダルを獲得した日本のソフトボール。国内外の代表メンバーも出場し、上越のファンや子どもたちに一流のプレーを見せた。
試合は新リーグの東西交流戦で、ビックカメラ高崎(群馬)―SGホールディングス(京都)、太陽誘電(群馬)―トヨタ(愛知)の上位同士が激突。観衆1823人が集まり、熱い視線が注がれた。
第1試合に出場したビックカメラ高崎の4番藤田倭選手(31)は、投球と先制ホームランの投打で活躍。試合の最優秀選手賞となる「モストWow!プレーヤー」に選ばれた。「思った以上にたくさんのお客さんに来ていただき、客席とグラウンドが近かったので、間近で迫力を味わえたのでは」と話し、競技をするジュニア選手に対し「きっとオリンピックで(正式競技に)復活すると思うので、目標に向けしっかりと頑張ってほしい」とメッセージを送った。
両試合前にはファーストピッチセレモニー(始球式)が行われ、中川幹太市長や上越の中学生部員らが大役を務めた。中川市長は見事なストライク投球を見せ、「上野(由岐子)投手や後藤(希友)投手ら金メダリストの投球動画を見て、練習してきた。最高の気分。上越市が盛り上がっていく一つのきっかけになれば」と、会場の盛り上がりに笑顔を浮かべた。
試合はビックカメラ高崎が8―3、トヨタが7―2でそれぞれ勝利した。
22日は午後2時から、太陽誘電―SGホールディングスの1試合が行われる。試合前の午後0時40分から、JDリーグキャプテンの宇津木妙子さんによるノックイベント、NPO法人ワセダクラブ北信越支部チアリーディングスクールの演技などが予定されている。会場で当日券が販売される。