スーパーフォーミュラ・ライツ第8戦オートポリスは荒れたレースを太田格之進が制し2勝目

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦は5月21日、大分県日田市のオートポリスで14周の決勝レースが行われ、1周目からアクシデントが多発、ペナルティも多く出る荒れたレースのなか、ポールポジションからスタートした太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が優勝を飾った。2位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)、3位は野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)となった。

 昼に行われた第7戦から二輪JSB1000、スーパーフォーミュラの予選をはさみ、午後4時15分にスタートしたスーパーフォーミュラ・ライツ第8戦の決勝レース。晴れ間が広がるなか、前日の予選のセカンドベストでポールポジションを獲得した太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)、初の最前列となった菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)のふたりを先頭に、14周の決勝が行われた。

 晴天のなか迎えたスタートでは、太田がトップで1コーナーに入り、アウトから菅波が続くが、2コーナー立ち上がりで、3コーナーへの加速が優った菅波が、太田のリヤにヒットしてしまう。菅波はフロントウイングが破損してしまった。

 さらに、3〜4コーナーへの攻防で木村と平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が競り合うなか、木村と平良が接触し、平良がスピンしクラッシュ。さらに後方では、ダートに出た小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)がスピンを喫するなど、1周目は大荒れに。レースは平良車の処理のためセーフティカーランとなった。

 そんな展開のなか、3周目にリスタートを迎えるが、ここで一度修復のためピットに入った菅波が再度ピットイン。さらに、スタートで大きく順位を上げていた川合孝汰(Rn-sports 320)もエンジントラブルでピットに戻ってしまう。

 一方、太田は2番手につけた木村との差をジワジワと広げていき、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)、と続く。しかし終盤、まさかのペナルティが。木村、リタイアした平良、さらにマスタークラスの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)に反則スタートのペナルティが課された。これで木村はポジションを落としてしまい、さらにレース後、平良との接触でもペナルティが課されている。また、菅波も太田との接触でペナルティが出た。

 そんな混乱を後目にリードを広げた太田は、14周のレースでトップを守りきり、今季2勝目をマーク。ランキング首位を守った。2位は古谷で自己最高位を更新。3位は2戦連続の表彰台となる野中となった。

 混戦を勝ち抜いた平木玲次が4位、5位は平木湧也が入り、HELM MOTORSPORTS勢がダブル入賞。6位は1周目のスピンから追い上げた小高となった。マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が優勝した。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦オートポリス

決勝結果

Pos. No. Driver Car Engine Laps Grid Qualify

1 2 太田格之進 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 14 1 1’36.932

2 36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 14 5 1’37.534

3 35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 トムスTAZ31 14 7 1’37.626

4 63 平木玲次 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 14 8 1’38.103

5 62 平木湧也 HELM MOTORSPORTS 320 東名TB14F3 2020 14 9 1’38.922

6 37 小高一斗 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 14 6 1’37.576

8 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スピースA41 14 11 1’39.654

7 1 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 14 3 1’37.221

10 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 14 10 1’39.254

9 50 菅波冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 スピースA41 13 2 1’37.218

R 10 川合孝汰 Rn-sports 320 スピースA41 3 12 No Time

R 38 平良響 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 0 4 1’37.448

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:太田格之進(HFDP WITH TODA RACING) 1’38.918 8/14
ペナルティ:No.4は、FIA国際モータースポーツ規則 付則 L項 第4章 第5条違反(ピット出口ホワイトラインカット)により、競技結果(27’41.412)に対し5秒加算のペナルティを課した。
No.1は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条10.違反(反則スタート)により、競技結果(27’00.811)に対し30秒加算のペナルティを課した。
No.38は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条10.違反(反則スタート)により、競技結果に対し30秒加算のペナルティを課したが、リタイヤの為未消化。
No.4は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条10.違反(反則スタート)により、競技結果(27’41.412)に対し30秒加算のペナルティを課した。
No.50は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第15条1.1)違反(#2に接触)により、競技結果(27’22.386)に対し30秒加算のペナルティ及び、ペナルティポイント1点を課した。
No.1は、2022全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第15条1.1)違反(#38に接触)により、競技結果(27’00.811)に対し30秒加算のペナルティ及び、ペナルティポイント2点を課した。

スーパーフォーミュラ・ライツ第8戦オートポリス スタート
太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)
スーパーフォーミュラ・ライツ第8戦オートポリス 表彰台
古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)
野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320)
マスタークラスを制したDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)

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