グルココルチコイドがIgA腎症患者の尿毒症リスクを減少 北京大などの研究で解明

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グルココルチコイドがIgA腎症患者の尿毒症リスクを減少 北京大などの研究で解明

 17日、「米国医師会雑誌(JAMA)」に掲載された、IgA腎症に対するホルモン療法の効果を示す研究成果。(北京=新華社配信)

 【新華社北京5月21日】中国の北京大学第一医院腎内科が主導して複数の国と実施した国際多機関共同研究により、IgA腎症患者に対するグルココルチコイドの応用が尿毒症の発生リスクを41%減少させることが分かった。研究成果は17日、国際的学術誌「米国医師会雑誌(JAMA)」の電子版に掲載された。

 IgA腎症は世界でよく見られる原発性糸球体腎炎で、患者の3分の1以上が末期腎不全、つまり尿毒症になってしまうため、中国の青壮年層の患者が尿毒症にかかる一般的原因とされる。

 研究を主導した同科の張宏(ちょう・こう)教授は、IgA腎症の従来の治療戦略で最も議論が多いのは、ホルモンの有効性と具体的な使用方法だと説明。これは国際的腎臓病ガイドライン機構(KDIGO)による糸球体腎炎の診療ガイドライン策定において最大の不確定要素でもあり、ガイドラインもTherapeutic Evaluation of STeroids in IgA Nephropathy Global(TESTING)試験による最終的な解決案を待望していると述べた。

 TESTING試験は、腎臓病分野で中国人が主導する初の国際多機関共同研究で、中国、オーストラリア、カナダ、インド、マレーシアの研究センター67カ所が計503人の患者を対象に実施。IgA腎症分野で最も規模が大きく、最も長期にわたる国際研究となった。2011年に始まった同研究は、翌年から中国で患者募集を開始し、2021年末に最終的に完了した。(記者/林苗苗)