メッツ・マルテ復帰で加藤がマイナー降格 新天地デビューはお預け

日本時間5月22日、メッツはマックス・シャーザーの故障者リスト入りを含む複数のロースター変更を発表し、その一連の動きのなかで加藤豪将はAAA級シラキュースへの降格が決まった。ウエーバーでブルージェイズからメッツへ移籍したあと、スターリング・マルテの忌引リスト入りに伴ってメッツ移籍後初のメジャー昇格を果たした加藤だったが、新天地デビューの機会が巡ってこないままマイナー降格が決定。メッツのユニフォームを着てメジャーの試合でプレーする機会は次回昇格以降に持ち越しとなった。

メッツはマルテを忌引リストから復帰させ、ジェイク・リードのメジャー昇格も決定。これに伴ってアクティブ・ロースターを2枠空ける必要があり、シャーザーを故障者リストに登録するのに加えて加藤のマイナー降格が決まった。また、日本時間5月22日にはロッキーズとのダブルヘッダーが予定されており、ダブルヘッダー用の27人目の選手としてアドニス・メディーナがメジャー昇格を果たしている。

現在27歳の加藤は2013年ドラフト2巡目指名でヤンキースに入団したため、今季がプロ野球選手として10年目のシーズン。過去に在籍したヤンキース、マーリンズ、パドレスではメジャー昇格を果たせなかったものの、ブルージェイズにマイナー契約で加わった今季はオープン戦で結果を残して開幕ロースター入りを勝ち取り、8試合に出場してメジャー初安打となる二塁打を放つなど、大きな一歩を踏み出した。

今後は再びマイナーでメジャー再昇格の機会を待つことになるが、今季はAAA級での6試合で22打数1安打(打率.045)に終わっており、打撃成績を向上させて存在感を示したいところ。今季メジャーでは一塁と二塁の守備に就いているが、マイナーでは過去に三塁、遊撃、左翼、右翼を守った経験もあるため、多くのポジションを守ることができるユーティリティ性もメジャー再昇格や新天地デビューを目指すうえで貴重な武器となるはずだ。

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