バイデン米大統領初来日 名前あやかり歓迎 横須賀のレストラン コロナ禍、バイデンバーガーで「給料支払えた」

バイデンバーガーを手に笑顔の飯田さん=横須賀市

 22日に初来日するジョー・バイデン米大統領。その名にあやかった人たちが神奈川県内でも歓迎ムードで出迎える。

 新型コロナウイルス感染拡大前の活気を取り戻しつつある横須賀市のドブ板通り。レストラン「TSUNAMI」では「バイデンバーガー」(税込み1980円)の注文が相次ぎ、従業員がフロアを駆け回っている。

 「やっと光が見えてきた。この商品のおかげ」。店主の飯田茂さん(69)が白い歯をのぞかせる。分厚い牛肉にたっぷりのチーズをかけたバイデン氏の地元・米ペンシルベニア州の名物「フィラデルフィアチーズステーキ」をバンズに挟んだ一品は、国籍や世代を問わず人気という。

 一昨年秋、バイデン氏が大統領選で当選確実となった直後に販売すると、話題になった。長引くコロナ禍で店の売り上げは一時7割ダウンしたが、バイデンバーガーで「何とか踏みとどまり、従業員にも給料を支払えた」。徐々に客足も戻り、今年のゴールデンウイークでは1日の売り上げで過去最高を記録した。

 昨春の日米首脳会談が行われたホワイトハウスで、バイデン氏と菅義偉首相(当時)にハンバーガーが用意された場面を思い起こし、飯田さんは「夢のような話だけど、バイデンバーガーを差し入れたいね」と願いを込めた。

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