ツシマヤマネコの赤ちゃん誕生 福岡市動物園で57匹目

15日に生まれたツシマヤマネコの子猫(福岡市動物園提供)

 福岡市動物園は16日、飼育中の国天然記念物ツシマヤマネコが1匹を出産したと発表した。現時点で性別は不明だが、母子ともに元気という。同園生まれの子猫は、環境省と連携して飼育下繁殖を始めた1996年以降で57匹目となった。
 同園によると、15日午前8時20分ごろ生まれた。体重は83グラム。母親の「結(ゆい)」(5歳)は初めての出産。子猫が母乳を飲んだり、鳴いたりする姿が確認されている。今後の一般公開については未定。
 ツシマヤマネコは対馬市にのみ生息する固有種。推定90~100匹に減少し、絶滅が危惧されている。同園の山崎理恵子・飼育第一係長は「母子ともに元気でうれしい。大切に育てていきたい」と話した。


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