8番手からの優勝に「自分自身驚いた」平川亮。「絵に書いたように順位が上がった」星野一義監督【SF第4戦オートポリス決勝トップ3会見】

 5月22日にオートポリスで開催された2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦。決勝後の会見で優勝を飾った平川亮(carenex TEAM IMPUL)、2位のサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、3位の三宅淳詞(TEAM GOH)、そしてcarenex TEAM IMPULの星野一義監督がレースを振り返った。

■平川亮(carenex TEAM IMPUL)

決勝 優勝

「常に優勝を狙ってレースを戦っていますが、今日に関しては予想よりも良かったので自分自身驚いているのが正直なところです。けど、一番はいいスタートが切れ、さらに1周目が良かったことですね。そこは自分も狙っていたところでしたのでうまく決まって良かったです」

「あとはチームでいつもタイヤ交換を担当しているメカニックの人が、今回腰痛で現場を離れてしまったので、ピット作業に不安はあったのですが、夜通し、そして今日も朝から練習していただいたおかげで、ピット作業もうまく決まりました。なので、今回の優勝はチームワークで獲得できた優勝だと思ってます」

「まだ中盤戦ですが、また開幕戦の流れを取り戻せた感じはあるので、次戦スポーツランドSUGOも優勝を狙って、予選も含めて頑張りたいと思います」

2022スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 平川亮(carenex TEAM IMPUL)

■星野一義監督(carenex TEAM IMPUL)

「正直、昨日の予選結果にあんまり納得してなかったので少し寝つきが悪かったのですけど。ここ最近大きなクラッシュとかも見ているので、『自分の体を自分で守ってくれ』と、ふたりのドライバーにはそういうことを伝えた上で『思い切り戦ってくれ』と言いました。すると、スタートからあまりにもに絵に書いたように順位が上がっていったので、これは半端じゃないと感じていましたね」

「あとは、トップに出る前の計算、とにかくチームメンバーが素晴らしかった。タイムやギャップを計算して、ライバルが今ピットに入っているから、うちはピットインを先に伸ばそう、といった判断。あれは完璧だったよね。30代、40代のスタッフがみんなでパソコンを打ちながら、ドライバーにはステアリングを握ってベストを尽くしてほしい、ドライバーに負担かけないように、という感じで」

「そして、中盤からフェネストラズ選手がニュータイヤに変えたらタイムも上がってくるだろうから、そのときのためにタイヤを温存するというのもすごい。実際にフェネストラズ選手が後ろにくると『大丈夫です』って(平川も)行くから。少したまげました。だから監督は何もしてないのです。もう、サインボードにいるメンバーにいる30代、40代のスタッフには敵わないですね」

「実は昨日、タイヤ交換担当のスタッフが腰を痛めて、それもあって(平川のタイヤ交換は)8秒台でしたが、それは想定内でした。どうしても臨時でひとり別のスタッフを増やすことになったので。だから本当は7秒前半で送り出したかったというのはあります。それはドライバーにちょっとごめんなさいと、後で言わなくてはいけませんが、そんな中でも見せたあの走りは、今までで一番すごいと思う。本当に今日は褒めてあげたい」

2022スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 星野一義監督(carenex TEAM IMPUL)

■サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

決勝 2位

「非常に嬉しいね。シーズンはもう中盤だけど、2回表彰台に登ることができているのは非常に嬉しい。僕が思っていた以上の結果だと思う」

「今日のレースは非常に長く感じたね。ピットストップが遅めだったから、前半はずっとタイヤを労わりながら走っていたんだ。実際にピットストップするまで、どうなるか不安はあったけど、うまくタイヤをマネジメントできた。オートポリスはタイヤにかかるデグラデーションが非常に厳しいから、ここで結果を出すにはタイヤを守ること、これがキーポイントだと思ったから、そこに集中して頑張ったんだ」

「今日は良い結果で終えられて、本当に嬉しい。僕自身だけではなく、チームにとってもね。昨年は本当に厳しいシーズンだったけど、今年はもう2回表彰台に登ることができている。次のレースも頑張りたいと思う」

2022スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

■三宅淳詞(TEAM GOH)

決勝 3位

「スタートで順位を落としてしまったのですが、フリー走行でもわかっていたとおり、僕自身かなりロングランのペースが良くて。それで、かなりピットインを引っ張る作戦だったのですが、後半は他の選手と同く、結構タイヤが厳しい状況でした」

「それでも、チームのエンジニアさんや伊沢拓也アドバイザーなどが、本当に的確なアドバイスを、周りのライバルの情報などを細かく教えてくださったので、本当に落ち着いてタイヤマネジメントに徹することができたので3位になれたのかなと印象です」

「チームの皆さんと、力を合わせて3位表彰台を獲得できたので、本当に良かったと思います」

2022スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 三宅淳詞(TEAM GOH)
2022スーパーフォーミュラ第4戦オートポリス 表彰式

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