中世の山城跡で崖崩れ多発、広島 2018年西日本豪雨で

広島県東広島市の鏡山城跡の崩壊現場で説明する広島大の猪股雅美さん=7日

 2018年の西日本豪雨で深刻な土砂災害に見舞われた広島県東広島市で、風化しやすい花こう岩の上に築かれた鎌倉―戦国時代の山城の周辺斜面で崖崩れが多く見られたことが、広島大博士課程の猪股雅美さんによる22日までの調査で分かった。人が住んでおらず注目されない「見えない災害」だったが、宅地造成が山裾に及ぶと防災上の新しいリスクとなりかねない。何百年間も放置されてきた山城は各地に散在するとみられる。

 尾根や山頂を削って平面を造り、斜面に空堀を設けたため、山に降った水がたまり、堀を伝わり急激に流れやすくなった結果、豪雨で急流が発生し、斜面崩壊を招いたとみられる。

広島大の猪股雅美さん

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