チュウゴクオオサンショウウオの野生個体群、江西省で発見

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チュウゴクオオサンショウウオの野生個体群、江西省で発見

 【新華社南昌5月22日】中国の科学者はこのほど、江西省靖安県で純血種のチュウゴクオオサンショウウオの野生個体群を発見し、形態学的証拠と遺伝分化的証拠から総合的に分析した結果、新種の「江西オオサンショウウオ」と命名した。同種は現在、中国で初めて遺伝子の同一性が明確で、野生で安定的に繁殖した純粋な個体群となっている。

 最新種について書かれた研究成果は18日、学術誌「動物学研究」に掲載された。今回の研究は、中国科学院昆明動物研究所、江西省科学院生物資源研究所、江西九嶺山国家自然保護区管理局などが共同で実施した。

 チュウゴクオオサンショウウオは、現存する世界の両生類で最も大きく、体長が最大2メートルを超え、世界自然保護連合(IUCN)では近絶滅種(CR)に指定されている。

 中国科学院昆明動物研究所の研究チームによると、「江西オオサンショウウオ」は中国で初めて自然生活史を完全に記録できる野生個体群であり、同種の基礎生物学的および生息地生態学的な基本情報を体系的に収集する貴重な機会になる。また、今回の基礎研究データは、絶滅危機の程度を評価し、保護活動計画を制定する上で重要な根拠となる。

 研究チームは、マーク・リキャプチャー法を用い、1年半の野外モニタリングで成体、亜成体、孵化したばかりの幼生のサンショウウオ700匹以上を記録。2年連続で野生での繁殖行動を観察した。

 研究調査の結果、江西オオサンショウウオの現在の個体群は、水域面積がわずか約36平方キロしかなく、単一箇所に分布する孤立した個体群であることが判明した。この個体群も、数の少なさや相対的な孤立、生息地の環境変化などの要素から危機に瀕しており、保護行動計画の策定と緊急保護活動が急務となっている。(記者/程迪)