【中国】上海、5月末から「リスク地域指定」に移行[社会]

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上海市政府は22日午前10時の会見で、5月末から中央政府が定める新型コロナウイルスの感染リスク分類に基づいて市内を管理すると発表した。小区(集合住宅)単位で行うPCR検査の検査結果に基づいて分類する従来の3地区(防範区、管控区、封控区)の管理方式から移行し、感染者の人数や移動歴などに応じて高、中、低の3段階にリスク地域を分ける。

市は現在、市内を自宅から出られない「封控区(封鎖エリア)」と小区(集合住宅)内に限って出歩くことができる「管控区(管理エリア)」、末端の行政区内で適度に活動できる「防範区(警戒エリア)」の3地区に分類して管理している。5月末までは、封控区と管控区の数をさらに減らし、31日以降は地域内に封控区と管控区がなければ、その地域の防範区を解除し、低リスク地域に指定する。

高リスク地域は、小区などで14日以内に計10人以上の新規感染者が確認されたか、2回以上のクラスター(感染者集団)発生が報告された場合に指定。中リスク地域は14日以内の新規感染者数が10人以下またはクラスターが1回であれば指定する。

高リスク地域、中リスク地域は自宅から出られず、毎日PCR検査を行う。封鎖管理されている14日間に新規感染者が確認されなければ、低リスク地域に移行する。

■青浦区で市中感染3人増

上海市で19日に確認された感染者(無症状含む)858人のうち、隔離管理エリア以外で3人の無症状感染者が確認された。3人は青浦区徐ケイ鎮(ケイ=さんずいに脛のつくり)に住む家族。3人とも14日以内に徐ケイ鎮を離れたことはなく、鎮内のスーパーなどに立ち寄っていた。自宅のある小区で行った定期PCR検査で感染が判明した。

市政府は、感染者3人が住む徐ケイ鎮のサク庵村(楊巷西区)(サク=しんにょうに乍)を中リスク地域に指定した。徐ケイ鎮では19日に22万8,588人に対してPCR検査を実施し、全員の陰性を確認している。

市は17日に隔離管理エリア以外での感染者が3日連続ゼロになる「社会面ゼロコロナ」の達成を宣言。隔離管理エリア外の感染者は5日間ゼロが続いていた。20日と21日はともにゼロだった。

■防範区、市人口の約9割に

防範区の住民の数は21日時点で約2,100万人となり、市の人口の約9割を占めた。管控区は約177万人、封控区は約51万人。

21日時点で防範区に指定されているのは5万9,650カ所、管控区は9,742カ所、封控区は2,051カ所。ただ、区などの防疫措置で防範区であっても小区から出ることのできない住民は、まだ一定数いるとみられる。