60周年を迎えたディスプレイの国際会議「SID」、主導権をとった中国BOE

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米国San Joseで5月8日から13日の一週間にわたって開催されたディスプレイの国際会議「SID(The Society for Information Display)」は今年60周年を迎え、記念のセレモニーなども行われ、久しぶりのリアル開催であったことも併せて、華やかな雰囲気であった。その中でも存在感を示していたのが中国BOE社である。筆頭スポンサーになり、会場のいたる所にBOEのロゴが目についた(図1)

図1 SID/Display Week 2022会場風景。メインスポンサーとなったBOEのロゴが目立った。2023年は5/21-26でLos Angelsでの開催である

基調講演に登壇したBOEのCTOであるXiaoguang Xu氏の講演は、数年前の韓国勢の勢いを感じさせる内容であり、続く4日間のシンポジウムでも、BOE Technology Groupの発表論文数はSamsung Electronicsを抜いてトップであった。

また、60周年の記念講演会では、冒頭のオープニングを務めるなど、会議の主導権を完全に握った感がある。

展示会では、さまざまな開発品の展示を行っており、その多くが世界最高峰のスペックを誇る値を掲示していた(図2)。SIDはディスプレイ技術や製品の最先端の開発品を競う場であり、発表された物がすぐに実用化されるわけではないが、技術開発力を示す格好の場であり、長年この会議を見てきた筆者の目にも、中国勢特にBOEの成長ぶりは目を見張るものがある。

北原 洋明=テック・アンド・ビズ

きたはらひろあき