護衛艦はるさめ 中東に向け出港 海自佐世保、海賊対処など

佐世保を出港する護衛艦はるさめ=佐世保市、倉島岸壁

 海上自衛隊の護衛艦「はるさめ」(4550トン、伴昌幸艦長)が22日、中東周辺のソマリア沖アデン湾やオマーン湾に向けて長崎県の佐世保を出港した。海賊対処と日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集を兼務する。
 海自佐世保地方総監部によると、佐世保配備の護衛艦が海賊対処と情報収集を兼務するのは初めて。
 海自の海賊対処は2009年から始まり、今回で第42次隊。20年から開始した情報収集は第7次隊となる。はるさめには、隊員約210人と海上保安官8人が乗艦する。
 佐世保市干尽町の倉島岸壁で出国行事があり、自衛隊関係者や隊員の家族ら約500人が見送った。工藤正徳第2護衛隊司令は取材に対し「海賊対処は国際社会が一致団結して取り組むべき課題だと認識している。各国海軍も活動する中、海自が入ることで広く国際社会に貢献できると考えている」と話した。


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