地域活性化、アイデア生かそう 個性豊かな7塾始動 長崎伝習所が開所

開所式で意気込みを語る参加者ら=長崎市立図書館

 長崎市民が持つ地域活性化のアイデアを市が支援する「長崎伝習所」の本年度の開所式が18日、興善町の市立図書館多目的ホールであった。本年度は七つの塾が活動する。
 「地域のために何かしたい」という市民の気持ちを市がバックアップするのが目的。審査で選ばれた発案者(塾長)が塾生と約1年間、調査や研究に取り組む。1986年度に始まり、昨年度までに294の塾が活動。約1万100人の卒業生がいる。
 開所式には各塾長や塾生ら約80人が参加。「たびぶたい・のりもの塾」は坂の街・長崎を走るバスの魅力を発信し町おこしを図る。塾長の菊池将成さん(19)は「長崎はバスマニアの聖地になれる可能性を持っている」と意気込む。
 新規の塾は他に▽「長崎スコットランド交流塾」(髙比良則安塾長)▽「地域芸術を愛(め)でる塾」(青栁智子塾長)▽「Barの楽しみ方塾」(川道寿塾長)▽東京が拠点の「よかとこ長崎発信塾」(金光良太塾長)。「長崎 Baby・Kids LOVERS塾」(碇ちひろ塾長)と「長崎を舞台にショートショート塾」(長野大生塾長)は昨年度に引き続き活動する。
 「ショートショート塾」に本年度から参加する三原凜奈さん(20)は「いろんな年代の人と一緒に物語を作り、長崎の魅力に触れていきたい」と話した。


© 株式会社長崎新聞社