長崎県警の「きんに君」福山さん “筋肉ネタ”採用広報に生かす 警察の仕事、動画で魅力発信

「ふくやまきんに君」として活動を始めた福山さん=県警本部

 長崎県警警務課採用係長の福山太郎さん(40)が、自慢の筋肉を生かし「ふくやまきんに君」として、動画投稿サイト「ユーチューブ」で警察の仕事の魅力を発信している。元々、宴会芸だったが、子どもに人気の公式キャラに「パワー」アップした。
 福山さんは約10年前、機動隊時代の訓練で筋骨隆々に。以降、芸人「なかやまきんに君」のネタをたびたび宴会で披露し、笑いを独占してきた。今年4月、採用係に配属。筋肉ネタを採用広報に生かせないかと思い立ち、本人の承諾を得て活動を始めた。
 説明会や県警のイベントに出演し、子どもたちに大人気。職場でも同僚から記念撮影をせがまれる。福山さんは「子どもの楽しそうな姿は頑張る『パワー』につながる。キャラも、県警の魅力も広めていきたい」と本家の定番ギャグを交えてPRする。

動画「ふくやまきんに君の体験日記」の一場面

 動画は「ふくやまきんに君の体験日記」。福山さんが県警の各部署の仕事を体験し、内容や職場の雰囲気をシリーズで紹介する。14日公開した1回目の「交通機動隊白バイ編」では、白バイ隊の訓練を体験。公開前には「なかやまきんに君」本人が視聴し、「面白かったです。続編にも期待しています」とのコメントが届いたという。
 警務課採用係の高木秀則課長補佐(48)は「堅いイメージを払拭(ふっしょく)して、警察官の仕事の素晴らしさを伝えたい。『あほやろ』と笑いながら楽しく見てもらえたら」と笑顔で話した。
 動画は、ユーチューブチャンネル「【公式】長崎県警察」で公開中。


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