ホンダの広告は「盗用」と主張する女性=「私の人生を盗まれた感じ」―中国

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2022年5月22日、中国メディア・紅星新聞によると、中国でホンダの自動車をPRする動画について、四川省成都市の農村で草木染めを営む女性が「私の人生をパクったような内容だ」とクレームをつけた。

問題となっているホンダ車のPR動画は、5年前に同市蒲江県名月村にやってきて草木染工房を開いたという女性が、草木染めの魅力や山村での自由な生活、現地では多くの若者が民宿やカフェを営んだり、アート創作を行ったりと活気にあふれていることなどを語るというもの。語りの中で随所にホンダ車の映像が挿入され、最後に女性が「完璧を追い求めるのに、妥協は許さない。だから私はUR-Vを選んだ」と話す。

この動画に憤慨したのは、15年1月に同村に移住し、実際に草木染工房を立ち上げたという寧遠(ニン・ユエン)さんだ。数日前に現地政府関係者がたまたまこの動画を発見し、寧遠さんが制作したものと思いこんで拡散したのを寧さんの知り合いが見た。憤りを覚えた知り合いが寧さんに動画を見せたところ寧さんも憤慨し、22日に微博で抗議の書き込みを行ったという。

寧さんは「動画の女性が語っている内容の多くは、私が本に書いたり、微博に書き込んだりしたもの。それを組み立てて広告を作るなんて無恥極まりない。なんだか自分の人生を他人に盗まれた感じだ」と語っている。

紅星新聞の記者が22日に東風ホンダのメディア関係者に問い合せたところ「今日知ったので、内部で確認中」とのコメントがあったという。また、動画を制作したというメディアの責任者は「確かにホンダ向けに作った広告だが、動画の内容は完全なフィクション。画面や宣伝文句は全てオリジナルであり、絶対に盗用していない。プロフィールが似ている人がいるかもしれないが、それを完全に避けることはできない」と疑惑を否定、説明が必要であれば当事者と意思疎通を図る意思を示したとのことだ。

問題の動画は、22日の午後にすでに閲覧できなくなっている。(翻訳・編集/川尻)