「疑似餌は何十年も水中に残されていることも」 ダイバーが琵琶湖を清掃

疑似餌など水中のごみを拾い上げるダイバーたち(近江八幡市・長命寺港沖)

 ダイバーによる琵琶湖の清掃活動が22日、滋賀県近江八幡市長命寺町の長命寺港沖であった。6人が水中に潜り、湖底にあった疑似餌などのごみを拾い集めた。

 ボランティア団体「海をつくる会」名古屋支部が実施し、近江八幡漁業協同組合や守山市の市民団体などが協力した。同支部は昨年から月に1回程度、長浜市の西浜千軒遺跡周辺をはじめ県内各地で活動している。

 ダイバーたちは長命寺港から船に乗り、水深7メートルを1時間程度潜水。疑似餌や釣り糸、空き缶などをネットに入れ、引き上げていった。

 同支部の藤本良美代表(50)=愛知県犬山市=は「これまで回収したごみにはレジ袋や空き缶が多く、疑似餌は何十年も水中に残されていることがある。県民の人たちと協力して活動場所を広げ、大好きな琵琶湖からごみをなくしたい」と話した。

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