RMSが気候リスク・モデルを進化させ、多くのモデルを高詳細化

欧州の暴風、北米の冬の嵐、北米の対流性暴風雨、テロのモデルをすべて高詳細(HD)に

米カリフォルニア州ニューアーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ムーディーズ・アナリティックスに属し、リスク・モデリングおよびリスク・ソリューションの世界的リーダー企業であるRMSは本日、欧州の暴風、北米の冬の嵐(WT)、北米の対流性暴風雨(SCS)、テロの4種類の新たな高詳細(HD)モデルをリリースすると発表しました。

RMS HDモデルは次世代のリスク・モデルであり、ムーディーズによる奥の深い分析と詳細度を提供します。HD確率モデルは、モデル事象の頻度と深刻さに関する高忠実度のシミュレーションに基づくフレームワークを組み入れており、カタストロフィー・リスクの定量化の質の大幅な進化を実現します。このフレームワークにより、比較的規模の大きい事象全般にわたってその影響データがより現実的に示されます。

新RMS欧州暴風HDモデルは現行モデルを一段と強化したもので、フィンランドとリヒテンシュタインが新たに加わって17カ国をカバーします。このHDモデルは気候変動判断を含み、また高潮分析を拡充して英国、アイルランド、フランス、ベルギーが新たに対象に加わりました。このHDフレームワークは暴風クラスタリング・モデルを備えており、さらにオプションでクラスタリングのない運用も可能です。産業施設、建設リスク、海上貨物も対象となります。この新モデルの導入により、RMSは欧州SCS HDモデル、欧州暴風HDモデル、さらに2021年の低気圧「ベルント」による洪水で特に大きな役割を果たした欧州洪水HDモデルを含め、欧州全域のあらゆる大気・気候脅威のための包括的な高詳細ソリューションを提供することが可能になります。

2021年2月の米国の厳冬による保険損害額が異例の高水準に達したことをきっかけに、冬の嵐の脅威が大きな関心の的となりました。RMS北米冬の嵐HDモデル、RMS北米SCS HDモデルのいずれにおいても、SCS/WT事象の頻度とハザードの時間依存性をより的確に反映したシミュレーションに基づくフレームワークが効果を上げています。これには、事象のクラスタリング、季節性、複数日にわたるSCSの発生や複数日にわたる降雪による建築物上の累計積雪などの累計ハザードが含まれます。

RMSは、企業が大規模なテロ行為によるリスクを巧みに管理し、またその損害や被害を定量化することを支援するために、2002年に市場をリードするテロ・リスク・モデルの提供を開始しました。ムーディーズが顧客に提供する一連のサービスの一環として、新しいRMSテロHDモデルでは、超過確率(EP)の算出の透明性が向上しており、そのアウトプットと分析プロセスは他のRMS HDモデルと整合的です。ワークフローの改善点は、財務モデル能力の拡充、複数の地域を選択できること、財産損害補償と労災補償の同時分析、従来型、火災のみ、または化学、生物、放射性物質および核(CBRN)といった損害原因の選択性の導入などです。

このRMSテロHDモデルは2022年、欧州暴風HSモデルは2023年、北米冬の嵐および北米対流性暴風雨のHDモデルは2024年に一般提供される予定です。

RMSのモデル・プロダクション管理担当シニアバイスプレジデントのJulie Serakosは、次のように述べています。「RMS高詳細モデルは、保険業界全体のリスク分析に変革をもたらしています。RMSインテリジェント・リスク・プラットフォームのあらゆる技術能力を駆使して、お客さまのためにRMS HDモデルを強化します。これらのモデルの発表は、モデラー、引受担当者、経営幹部、さらに業界全体に信頼性の高い正確な分析を提供することに対するムーディーズの継続的な取り組みの成果です。RMSは、リスク判断の助けとなる最善の情報をお客さまが獲得できるようにするために、常に最先端の科学と技術に投資しています。」

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RMSについて

リスク・マネジメント・ソリューションズ(RMS)は、ムーディーズ・アナリティックス傘下の会社で、保険会社、再保険会社、金融サービス組織、公共セクターのために世界的なリスクの理解を形成しています。当社は、ハリケーン、地震、洪水、気候変動、サイバー、パンデミックを含む自然災害および人為的災害によるグローバル・リスクを評価・管理できるよう組織を支援しています。RMSモデルは、約2兆ドル規模の損害保険業界を支えており、世界の多くの保険会社、再保険会社、ブローカーがRMSのモデル・サイエンスを信頼しています。

RMSは、カタストロフィー・リスク業界の先頭に立ち、卓越した科学技術と300以上のカタストロフィー・リスクモデルを提供し、イノベーションを主導し続けています。多くの業界の経営陣は、多岐にわたる組織や業界における優れたリスク管理を支援する協働アプリケーションと統一分析を提供する唯一のオープンなクラウド・プラットフォームである当社のRMSリスク・インテリジェンス™(RI)を用いて、明日のリスクに対処することができます。

RMSは、業界が最新のリスク管理に移行できるようさらなる支援を行うべく、リスクデータ・オープン・スタンダード(RDOS)を主導しました。これは、モデリング/分析システムにおいて拡張性と柔軟性のある資産となるよう設計された最新のオープン・スタンダードのデータ・スキーマです。

RMSは、信頼されるソリューション・パートナーとして、リスクの特定と選択、緩和、引き受け、ポートフォリオ管理においてビジネス上のより良い意思決定を下すための効果的なリスク管理を可能にします。

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