西都署(中山貴樹署長)は23日、管内にある都於郡小(佐藤須三郎校長、106人)の通学路点検を行った。徒歩などで登校する児童に署員が同行しながら危険箇所を体感する同署で初めての企画で、今後の事故防止で必要な指導や規制などに生かす。
児童の列にトラックが突っ込み死傷者が出るなど全国で登下校中に事故に遭うケースが後を絶たないことから、より現状に即した未然防止策につなげようと企画した。
同日は地域交通課の警察官、交通安全指導員10人が約1時間半にわたり児童と一緒に登校。通勤を急ぐ車との距離感を体感するなど危険箇所を確認しながら、児童に注意を促していた。
5年生の阿萬奏翔(かなと)君(10)は「トラックがそばを通る時に危ないと感じることがあるけど、きょうは安心」と笑顔。遠方から自転車で通う児童もおり、同行した黒木繁樹巡査部長は「落ち葉で滑りやすかったり、草が伸びて通りにくかったりする所があった」と実感していた。
同署では集めた情報を児童への指導や道路規制、取り締まりなどの検討に生かしていく方針。同課の甲斐崇一郎課長は「地域と一体で事故未然防止に努めたい」と話していた。
都於郡小通学路危険箇所どこ? 児童と登校し体感
- Published
- 2022/05/23 19:54 (JST)
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