シルバー川柳2022、作品募集の締切り迫る!名句「気が付けば 母の年超え 我を知る」が中国で共感を呼んだワケ

高齢者の日々の生活を題材とし、全国のシニア層を中心に幅広い年代から応募がある「シルバー川柳」(全国有料老人ホーム協会主催)。

22回目を迎える今年は3月に作品募集がスタートしましたが、まもなく6月10日に締め切られます。
応募を予定している方は急ぎたいところです。

そんな折、中国最大のSNS・ウェイボー(Weibo、中国版ツイッター)では今月初旬、日本のシルバー川柳の紹介記事(作品10数点)が掲載されたところ、中国のネット上で共感の声が続々と寄せられ、思わぬ反響を呼びました。

中国の人たちからは、どんな川柳の句が人気を集めたのでしょうか。

日本のシルバー川柳、中国で話題呼ぶ

△イラスト制作:古谷充子氏(以下のイラストもすべて古谷氏)

ユーザー数8億人以上の巨大SNS・ウェイボーでは5月4日、「楽しい日本のシルバー川柳を読んでみよう」という記事が掲載されたところ、中国人の読者から数多くの投稿が集まりました。

【日本のシルバー川柳の作品紹介】(一部掲載)
□マイホーム ローン完済 施設行き
□「君の名は?」老人会でも 流行語
□断捨離を 始めた妻が 俺を見る
□検査あと 妻の優しさ 気にかかり
□耳遠く オレオレ詐欺も 困り果て
□少ないが 満額払う 散髪代
□この動悸 昔は恋で 今病
□糖尿病 甘い生活 記憶なし
□気が付けば 母の年超え 我を知る

⇒『シルバー川柳ベストセレクション』20年間の名作100句傑作集が今月発刊!シニアが詠んだ秀逸な名川柳で大いに笑いたい!

「泣いた!私を最も愛してくれたのは両親」

この記事に対し、中国の読者から次のような声が寄せられました(いいね!の多かった投稿文)。

『楽しく読んでいたけど、最後の作品で涙が出てきた』
(最後の作品は「気が付けば 母の年超え 我を知る」)
『こういうユーモアのある句を詠める人は、きっと人格者として充実した人生を送った人に違いない』
『最後の句は泣いた。私を最も愛してくれたのは恐らく両親。私も愛を別の人に与えてみたけど、結局は裏切られてしまった』
『最後のは泣くしかない』
『笑えるけど、心にチクリと刺さるね』
『笑って笑って、最後に泣いた』
『私も、こんな句が詠めるような年寄りになりたい』
『夫婦円満の秘訣が、その通り過ぎて泣ける』
『おもしろかった。私もこういう風に年を取りたい』
〈翻訳:じゃぽにか反応帳〉

❑記事引用元(ウェイボー):

⇒【「シルバー川柳」傑作ぞろいの入選作品発表】『「密です」と言われてみたい頭頂部』高齢者の悲喜こもごもに世相を反映!

一人っ子政策が続いた中国人の思い

高齢者の生活をめぐる笑いや悲哀、感じる心などは、まさに万国共通のようです。

そして、多くの人が心を揺さぶられたという作品「気が付けば 母の年超え 我を知る」。
一人っ子政策が長年続いた中国では親子のきづながより深いだけに、共感する声が集まったのではないでしょうか。

そんなシルバー川柳の2022年の作品募集は6月10日まで。
昨年は最年長の106歳から最年少の16歳まで幅広い年代の皆さんより、計16,621句の作品が寄せられました。

年々増えている応募作品ですが、今年はどんな名句が生まれるのでしょうか。

「第22回有老協シルバー川柳 作品募集」の詳細はこちら

この記事と画像の出典:(公社)全国有料老人ホーム協会 公式サイト、㈱ポプラ社発行「シルバー川柳ベストセレクション」(イラスト制作:古谷充子氏)、海外ニュースサイト「じゃぽにか反応帳」

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