分かりにくい高次脳機能障害 県内支援の拡充急務

高次脳機能障害の課題について話す岩切牧さん(左)と娘の美都さん。「物覚えが悪くなるなど、生活で違和感を感じながらも、原因を知らずに過ごしている当事者がたくさんいる」と語る=宮崎市

 事故や病気などで脳が損傷し、記憶や注意障害などが出る高次脳機能障害について、県内で診断してリハビリにつなげる医療支援体制の充実が課題となっている。県の調査では、対応が想定される医療機関のうち、確定診断が行える施設が2割にとどまることが判明。県は機能回復などを手がける通所センターを今夏開設し、支援拡充を図るが、関係者はさらなる施策の展開を求めている。

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