神奈川の上場企業、4期ぶり増益 22年3月期 コロナの影響緩和

県内上場企業の2022年3月期業績

 神奈川県内上場企業の2022年3月期の純利益合計が4期ぶりに増加したことが23日、神奈川新聞社の集計で分かった。新型コロナウイルス禍の影響が和らぎ、幅広い業種で収支の改善が進んだ。企業業績は前期(21年3月期)に底を打って回復傾向にあり、23年3月期も増益で着地する見通し。ただ、下振れリスクの高まりで不透明感は増している。

 集計対象は3月が決算期で、今月23日までに発表した県内上場企業118社。1社で全社分の売り上げ規模となる日産自動車(横浜市西区)は除いた。

 売上高の合計は前期比7.0%増。営業利益は51.9%増、純利益は81.4%増と大幅に伸びた。売上高は7割強に当たる85社、営業利益は79社、純利益は83社で増加。コロナ禍による業績の下押し圧力が相対的に弱まった結果、各業種で黒字転換が相次いだ。

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