ヤンキース・ドナルドソン 不適切な発言により1試合出場停止処分

日本時間5月24日、メジャーリーグ機構はジョシュ・ドナルドソン(ヤンキース)に1試合の出場停止処分と罰金(金額は非公開)を科したことを発表した。ドナルドソンは日本時間5月22日のホワイトソックス戦でティム・アンダーソンに対して不適切な発言をしたことが報じられていた。ドナルドソンは今回の処分に対して異議申し立てを行うことを選択しており、再検討のプロセスが完了するまで処分は確定しない。なお、ドナルドソンは日本時間5月24日に新型コロナウイルス関連の故障者リストに登録されている。

メジャーリーグ機構の現場運営担当上級副社長を務めるマイケル・ヒルは「メジャーリーグ機構は今回の事件の関係者と話をするプロセスを完了した。ドナルドソン選手の意図はともかく、アンダーソン選手に向けた発言は、2人の過去の交流の文脈で見た場合に無礼であり、判断力に欠けている。ドナルドソン選手の発言は両球団の乱闘騒ぎの一因にもなっている」とのコメントを発表。今回の処分が適切であるとの見解を示した。

ドナルドソンは2度にわたってアンダーソンのことを「ジャッキー」と呼んだことを認めているが、2019年の『スポーツ・イラストレイテッド』誌のインタビューのなかでアンダーソンについて「現代のジャッキー・ロビンソンのようだ」と話しており、それに言及したものだと主張している。一方、「ジャッキー」と呼ばれたアンダーソンはそれを「無礼なコメント」と表現しており、「彼は『どうした、ジャッキー』みたいな感じで話しかけてきた。僕はそんなふうにプレーしないし、そんなふうにプレーする必要も全くない。彼は無礼なコメントをしたんだ」とドナルドソンの発言を批判した。

ホワイトソックスのトニー・ラルーサ監督は「ドナルドソンは人種差別的な発言をした。私が言いたいのはそれだけだ」とコメント。ドナルドソンは人種差別の意図はなかったと主張しているものの、少なくとも現時点では、その主張は認められていない。

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