GWの「おでかけ指数」1位は波佐見 九経調 対馬は2019年比プラスに

 九州経済調査協会(九経調、福岡市)は23日、今年のゴールデンウイーク(GW)の各地への来訪者数を示す「おでかけ指数」を発表し、九州、沖縄、山口の上位30市町村で、長崎県東彼波佐見町が2019年通年比で12.5倍の1位だった。
 同指数は、東京のIT企業が持つ約2500万人のスマートフォンの位置情報データを活用して来訪者数を推計し、19年の1日平均を100として算出。九経調が開発した。
 波佐見町の指数は1251.0。2位佐賀県有田町881.7、3位福岡県東峰村474.3と続いた。いずれも陶器に関するイベントが3年ぶりに開かれた地域で、人流増加に大きな効果があった。
 県内では他に、5位西海市284.1、16位松浦市231.8、24位平戸市220.5だった。4市町は19年GWを下回ったが、7~8割台まで回復した。
 一方、対馬市と福岡県うきは市は、新型コロナウイルス流行前の19年GW比プラスとなった。
 対馬市は19年GWの指数が150.8だったが、今年は181.6と20.4%増加。九経調によると、日韓関係悪化やコロナ禍による韓国人観光客の激減を受けた国内客誘致の取り組みが奏功したとみられる。


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