4月の沖縄の観光客数は40万9000人、前年同月比増もコロナ前比は減

 沖縄県文化観光スポーツ部は24日、4月の沖縄の入域観光客数が前年同月比55.8%(14万6400人)増の40万9千人だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の19年4月比では52%(44万2400人)減だった。外国人客は2年1カ月連続でゼロだった。
 4月の沖縄発着の航空路線は計画4252便のうち453便が減便(減便率10.7%)だった。5月は10日までの速報値で減便率は6.6%、6月も2.9%の減便が見込まれている。
 5月は3年ぶりに緊急事態宣言やまん延防止等重点措置といった制限がない中で大型連休を迎え、旅行需要も回復傾向にあるが、県は「航空路線で減便が継続されていることや新規感染者数が高い水準にあることから、状況を注視していく必要がある」とした。
 外国人客については航空路線の運休が続き、クルーズ船の寄港も見込まれず厳しい状況にあるが、観光目的の入国の制限緩和を政府が検討していることを受け、「動向を注視していく必要がある」と指摘した。

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