職業は母のペットの猫 奇妙な同居生活が繰り広げるホームコメディ 「猫と塩、または砂糖」予告

小松孝監督の劇場長編デビュー作「猫と塩、または砂糖」の劇場公開日が7月23日に決まり、予告編が公開された。

公開された予告編は、「僕の職業は、猫である」という主人公のモノローグから始まる。そして、母のペットの猫を”職業”とする主人公の長男(田村健太郎)、その母(宮崎美子)、アルコール依存症の父(諏訪太朗)の佐藤一家の元へ、白い服に身を包んだ謎の父娘(父:池田成志、娘:吉田凜音)がやって来ることから始まる奇妙な同居生活が描かれる。監督が敬愛する地下アイドルのNILKLY(ニルクライ)による主題歌「Fact or Fable」が流れ始めると、主人公が苦悩する姿、彼を翻弄する白い姿の謎の美少女のシーンが重なっていく。

「猫と塩、または砂糖」は、社会を拒絶して自主的に母のペットの”猫”になった長男、つつましい母、アルコール依存症の父の3人で暮らす佐藤家と、母の元恋人や元恋人の娘が、奇妙な同居生活を繰り広げるホームコメディ。本作で劇場長編デビューとなる小松孝監督は、早稲田のシナリオ研究会で天才と呼ばれるも、デイトレーダーに転身して失敗。ニート生活を経て撮影した映画「食卓」でPFFアワード2016 グランプリを受賞して映画監督に返り咲いたという、ユニークな経歴を持つ。未来を担う映画作家を育成する第25回PFFスカラシップ作品として制作された。

謎の父娘を演じた池田成志と吉田凜音のコメントも公開された。公開されたコメントは以下の通り。

【コメント】
■吉田凜音
撮影をしていた時はまだ10代だったので、
監督の描かれる家族の姿が理解を超えていましたが、
台本を頂いた時はどのような家族になっていくだろうと思い撮影がとても楽しみでした。
そもそも正しい家族の形は何だろうと、とても考えさせられました。
素敵な先輩俳優の方々に囲まれ、皆さまと監督に全てをゆだねるような気持ちで撮影に参加した
ことを覚えています。
この作品をきっかけに監督のファンが増えることを楽しみにしています!

■池田成志
怪しい父を演じております。
撮影時は、自分が演じる男を、なんとも怪しい父だなぁと、
寄生するかの様に住みついた家も、なんだか怪しいなぁと、思っておりました。しかしながら撮影時はコロナ前という事もあり、かなり和やかかつのんびりとキャスト同志でおしゃべりなんかしながら、怪しげなシーンをなるべく自然に着々と撮影してました。
小松監督はじめ若く優秀なスタッフ陣のイメージは融通無碍で、自分がベタな人間かもなぁと疑い、反省しつつ、撮影に臨んだ事を思い出します。実は繋がったやつを、未見なので、震えながらどうなってるんだろう?と思いながら、観たいなと楽しみにしてます。よろしくお願いします

【作品情報】
猫と塩、または砂糖
2022年7月23日(土)、ユーロスペース ほか全国順次ロードショー
(C)2020 PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PFF

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