北・東日本を中心に平年より暑い夏 太平洋高気圧の張り出し強く 3か月予報

 気象庁は24日(火)、向こう3か月(6~8月)の予報を発表した。暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は北・東日本で高く、西日本では平年並みか高い見込み。向こう3か月の降水量は、全国的にほぼ平年並みとなりそうだ。 ラニーニャ現象の影響で、積乱雲の発生は太平洋赤道域の日付変更線付近で少ないが、アジア大陸南部から日本の南にかけて多い見通し。これらの影響により、上空の偏西風はユーラシア大陸から日本の東にかけて、平年より北を流れやすくなりそうだ。また、チベット高気圧が平年に比べて北に偏り、太平洋高気圧は北への張り出しが強まる見込み。このため、北・東・西日本は、暖かい空気に覆われやすくなりそうだ。

6月 東・西日本 前線活発

 東・西日本は前線や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。沖縄・奄美は高気圧に覆われやすく、平年に比べ曇りや雨の日が少なくなりそうだ。

7月 盛夏の訪れ順調か

 北日本は平年と同様に、曇りや雨の日が多い見込み。東・西日本は期間の前半は平年と同様に曇りや雨の日が多く、期間の後半は平年と同様に晴れの日が多くなりそうだ。沖縄・奄美は、平年と同様に晴れの日が多い見通し。

8月 関東以西 晴天少ない

 東日本の日本海側は、平年と同様に晴れの日が多い見込み。東日本の太平洋側や西日本、沖縄・奄美は、南からの湿った空気の影響を受ける時期があり、平年に比べて晴れの日が少なくなりそうだ。

エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。

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