和歌山県田辺市今福町の「ぽぽら銀座」2階にある画材店「いろは」は、店内の壁の一部（2.5×1.2メートル）を展示スペースとして無料で貸している。2人以上での展示が条件だが、作品のジャンルなどは問わない。「誰かと一緒に小さなイベントを作る体験をしてほしい」と呼びかけている。
同店ではさまざまな企画展をしているが、展示が終わると「壁が寂しくなる」という声があった。しかし、企画展を通年でするのは難しい。そこで、誰もが気軽に展示できるスペースとして開放した。
店主の竹中麻依子さんは、多様なイベントを企画してきた経験から「誰かと一緒に一つのものをつくるには、自身の考えを言語化して、相手と調整することが必要。大変だけどいろいろな発見があり、楽しい。そんな体験をしてもらいたい」と2人以上での展示という条件を付けた。
展示第1号は、Michikoさんとkiyokoさんによる2人展。同店の常連客だが、展示会は初めてという。動物を描いた童画などを展示している。30日まで。
2人以上なら友人とでも子どもと一緒に家族でも出展できる。作品はキャンバス画に限らず、画用紙を額に収めずにそのまま展示してもよい。設営やチラシの準備などは展示者で行う。展示期間は最大3週間。すでに6月、7月は展示予約が埋まっている。
展示は午前11時～午後5時半。火曜、金曜は午後7時まで。木曜、日曜定休。
