米兵に懲役6年求刑、強制性交等致傷 那覇地裁

 沖縄本島内で昨年10月、面識のない女性に性的暴行をしようとしてけがを負わせたとして、強制性交等致傷の罪に問われた在沖米海兵隊上等兵(22)の裁判員裁判公判が24日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれ、検察側は懲役6年を求刑し、弁護側は懲役4年6月以下が相当だとした。結審し、判決は26日に言い渡される。
 検察側は論告で「強固な犯意に基づいた、執拗(しつよう)かつ危険で悪質な犯行だ」と強調。弁護側は最終弁論で「強制性交は未遂で、わいせつ行為は一切行っていない」とした。
 起訴状などによると、昨年10月の深夜、沖縄本島内で帰宅のため自分の車に乗り込んだ女性を運転席から引きずり出し、首を絞めたり、拳で複数回、殴りつけたりするなどの暴行を加えて乱暴しようとし、けがを負わせたとしている。

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