汚れ役で俳優としての才能を磨く横浜流星

俳優の横浜流星が、映画「ヴィレッジ」(藤井道人監督、来年公開)に主演することを、各メディアが報じた。

同作は、日本人の原風景である「村」という閉ざされた世界を舞台に、同調圧力、格差社会、貧困といった現代社会の闇を投影したサスペンス・エンターテインメント。

母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く横浜演じる主人公が、過去のある事件によって周囲に蔑まれながら、最も憎むべき相手の下で不法な労働に手を染めて行く姿を描く。

脚本も務めた藤井監督とは、今回が5度目のタッグ。横浜は「藤井監督が何度も何度も書き直しされていた、愛のある最高な脚本です。日々の辛い状況から逃げたくても逃げられない。我慢しか出来ない青年を生き、身も心も削られましたが、彼の変化を楽しみにしていただきたいです」とコメントを寄せた。

「もともとはさわやかなイケメン路線で売り出していたが、本人も物足りなくなってしまたのでは。Netflixで配信中の藤井監督作品の『新聞記者』で横浜は新聞配達をしながら大学に通う苦学生の役を熱演。俳優として成長した姿を見せたが、藤井監督によってどんどん俳優としての才能を磨かれているが、今年は大きくステップアップする年になりそう」(芸能記者)

公開中の広瀬すずと松坂桃李のW主演映画「流浪の月」に出演。8月26日からは直木賞作家・池井戸潤さんの原作を実写化した「アキラとあきら」で竹内涼真とW主演をつとめ、10月21日には主演映画「線は、僕を描く」(小泉徳宏監督)が公開を控える。

いろいろな役をこなし、俳優としての〝引き出し〟がどんどん増えているはずだ。

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