特A獲得「恋の予感」 広島県南部の産地で増産 希望のコメへ

去年、日本穀物検定協会の食味ランキングで全国のコメどころに混じって広島県のコメが、最高位の「特A」を獲得しました。県南部産の「恋の予感」です。消費者の関心が高まる中、産地の東広島市では生産量を増やします。

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東広島市 西条町 下三永の田んぼです。地元の集落法人が植えているのが、恋の予感です。特A評価を受けた県南部の中でも東広島市は、生産量の半分を占める最大の産地です。

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下三永農事組合法人 高尾昭臣代表
「たいへんうれしかった。せっかく作ったコメですから、いい品質のコメを消費者に食べて喜んでもらえればいいなと思います」

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柴田和広記者
「実は、東広島市では去年からこのコメのブランド化に取り組んでいます。特A評価の追い風の中、ことしは2割程度、生産量を増やす見込みです」

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特Aの発表を受け、東広島市の地元JAが開いた記念セールです。

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JA広島中央 河野孝行組合長
「一言でいえば、ぶちうまい。ぜひとも食べて見てください」

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コメ袋も東広島産専用の袋です。消費者の関心も高く、東広島市内の販売量は去年の10倍に増えています。

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下三永農事組合法人 高尾昭臣代表
「おいしいですね、食べ応えもあるし。粒感があるというのが1つ」

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柴田和広記者
「味のいい理由の1つが、田んぼに入れたこの土壌改良剤です。原料のカキ殻や鉄などが、イネの生育にいいということです」

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JAでは去年、「下三永」など農家3軒でこの土壌改良剤を使った栽培の実証試験をしました。その結果、地元のコメのコンテストで下三永の「恋の予感」が3位に入るなど、3軒とも上位入賞しました。

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ことしも特Aを目指す東広島市…、コメの需要が年々落ちる中、希望のコメとなるのか? 収穫は10月下旬の予定です。

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