令和の広島城に城下町? 時代を超えた “おもてなし拠点”

令和の街並みに、安土桃山の香りを漂わせる「広島城」。このお城のすぐ傍に城下町が出現するかもしれません。

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観光客たち
「城下町のこのようなところに何があったか気になりますよね」

「本当はそこに城下町があって、武士がいてというのを忘れていて、わたしたちって」

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きょうのテーマは、『令和の広島城に城下町? 時代を超えた “おもてなし拠点”』

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広島城周辺の再整備が始まっています。これからどう変わるのでしょうか? 動き始めた広島城周辺の整備について探ってきました!

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小林康秀キャスター
「広島城のすぐ近く、中央バレーボール場があった場所ですが、見てください。何もなくなっています。解体された状態ですね」

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「実は、こちらの方向に三の丸があります。観光バスの駐車場があるのですが、こちらに移転してくるということで、ちょうど、さら地になったところです」

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広島城周辺の整備は、新たな観光バスの駐車場を設置することからスタートしています。バレーコートなどの解体工事は今月中に終わり、来年度、新しい駐車場が誕生します。ここから西へ200メートルに位置するのが、「三の丸」と呼ばれるエリアです。

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小林康秀キャスター
「広島城南側のエリアです。この辺りは噴水や観光バスの駐車場などがある三の丸というところですが、飲食店などが並ぶおもてなしのエリアにしようという動きが始まっています」

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広島城の魅力を高め、観光拠点としての機能を向上させようと、広島市が注目したのが、三の丸エリアです。広島市はこんな風景を参考にしているとか…。

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江戸時代の後期、広島城の周辺を描いた屏風です。当時のメインストリートだった西国街道の沿道に多くの商家や家屋が並ぶ西国有数の城下町…。そんなにぎわいが200年の時を経て、この場に復活するのでしょうか。

かつての城下町の再現をイメージするにあたり、広島市は、ほかの県での2つの事例を挙げています。

1つは…

□ 「金シャチ横丁」 名古屋城

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名古屋市 河村たかし市長
「世界に自慢できる名古屋。うまいもの食べに来てちょー」

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2018年にオープンした「金シャチ横丁」。名古屋城近くに「なごやめし」の飲食店やみやげ物店などを作り、コロナ禍以前は年間200万人が訪れていました。

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もう1つは…

□ 「桜の馬場城彩苑」 熊本城

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2011年にオープンした熊本城の「桜の馬場城彩苑」。

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日本3名城の1つ・熊本城のふもとに江戸時代を再現した建物を並べ、地域の食文化や歴史を発信しています。こちらもコロナ以前は年間100万人の集客があったということです。

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広島市でも広島城の歴史や広島の文化を紹介する施設の整備を予定しています。

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小林康秀キャスター
「二の丸から橋を渡ったちょうど、この辺りに歴史資料を集めた資料館ができることになっています」

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予定されている「広島城 三の丸歴史館」は、地上2階建て。広島城に所蔵している数多くの資料を展示するほか、映像や模型を使ってリアルな体験ができる施設を目指しています。

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41億円を投じて整備する施設は、4年後にオープンする予定で、周辺には飲食やみやげ物を販売する施設も整えることにしています。

RCC

観光客たち
「どこに広島城があるのか、この辺り一帯が城下町っぽいとわかる」

「お茶しかないので、物販があれば。お茶ができる場所や広島ならではのものを」

そういえば、広島城のすぐ近くでは…。

RCC

小林康秀キャスター
「あちらが建設工事中のサッカースタジアムですが、ちょうど、この辺りを通ってつなぐ歩行者専用のペデストリアンデッキ(高架歩道)の工事が、いよいよ来月から始まる予定です」

RCC

2年後にサンフレッチェの本拠地となる新しいサッカースタジアムの工事も本格化しています。

観光客
「サッカースタジアムと広島城がマッチングするのはオシャレな感じですね」

広島城周辺の雰囲気は、今後、一変しそうです。

RCC

― 計画をあらためて紹介します。こちらが三の丸です。歴史館が予定されています。飲食やみやげ物販売のスペースも確保されています。サッカースタジアムとはペデストリアンデッキで結ばれるということです。

RCC

― 施設の一部は、運営を民間に委ねることになっていて、あす25日、民間公募の詳細が明らかになります。耐震化の問題から広島城の天守閣では建て替えの話が出ていますが、このエリアにどんな城下町ができるのか注目されます。

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