「ともに生きる」Tシャツで理念普及 売り上げの一部、障害者に還元

「ともに生きる社会かながわ憲章」がデザインされたTシャツを着用して働く県の職員=県庁

 神奈川県は共生社会の推進に向けた「ともに生きる社会かながわ憲章」がデザインされたTシャツを販売している。県内の障害福祉サービス事業所が製作に関わり、売り上げの一部(1枚約300円)を工賃として障害者に還元する。

 憲章は津久井やまゆり園事件を契機に、県と県議会が策定した。Tシャツの表面には書家の金澤翔子さんが揮毫(きごう)した憲章の題字、背面には憲章の全文がプリントされている。

 昨年12月の販売時には約1200枚の申し込みがあったという。県の担当者は「新型コロナの影響で販売する機会が少なくなり、工賃を得るのが難しくなっている。憲章の理念の普及のためにも、多くの人に購入してもらいたい」と話している。

 1枚1800円(送料、振込手数料別)。今月31日までに申し込み、代金も同日までに指定の口座に振り込む。Tシャツは7月上旬に発送する。問い合わせは県障害者共同受注窓口電話0466(53)7802。

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