蚕のお世話頑張ります 小山・絹義務教育学校で3種3000匹「お迎え式」

蚕に桑の葉を与える児童ら

 栃木県小山市の絹義務教育学校で24日、蚕のお迎え式が行われた。同校が取り組む国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の本場結城紬(つむぎ)を学ぶ「ふるさと学習」の一環で、1、2年生は養蚕を学習する。

 本年度迎え入れた蚕は、JAおやまから提供された「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」と「小山黄繭(おうけん)」、「緑繭(りょっけん)」の3種類。児童らは計約3千匹を育てる。

 式には1、2年生計51人が参加。児童たちは講師の福良、元養蚕農家野沢正義(のざわまさよし)さん(81)に教わりながら蚕を観察し、桑の葉を与えた。

 野沢さんは「毎日桑をあげて、成長を観察しながら飼育してください」と呼びかけた。児童を代表して2年佐藤楓果(さとうふうか)さん(7)は「蚕さんが来ることを楽しみにしていました。お世話を頑張ります」と誓った。

 

蚕を観察する児童たち
蚕に桑の葉を与える児童ら

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