3年ぶりに川越まつり 「できるだけ盛大に」10月15、16日開催が正式決定 山車は全29台巡行へ

2019年の川越まつり

 国指定重要無形民俗文化財でユネスコの無形文化遺産に登録されている川越まつりの実行委員会に当たる川越まつり協賛会の理事会が24日、川越市役所で開かれ、今年のまつりを10月15、16日に開催することを正式決定した。まつりは新型コロナウイルス感染拡大のため昨年と一昨年が中止され、3年ぶりの実施。

 川越まつりについては、まつりで巡行する山車を持つ市内の27町で構成した中核的な組織である川越市山車保有町内協議会の今年度の第1回全体会が4月に開かれ、開催の方針を決めていた。

 理事会では、事業計画などの議案を審議。今年は川越市の市制施行100周年記念として行い、27町と市が所有する計29台の山車を巡行することを決定した。山車は例年、半数程度の17台ほどが引き回されており、全てが登場するのは市制施行90周年の2012年以来、10年ぶり。

 開催の詳細については、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえながら、7月と9月に予定されている川越まつり全体会議で詰める。協賛会会長を務める川越市の川合善明市長は「3年ぶりに開催される川越まつりが、川越市民に元気を与えてくれるまつりとなるよう、期待しています」とコメント。同協議会の井上誠一郎会長は「私たちが4月に山車を出すことを決めた後、多くの喜びの声を聞き、たくさんの人が待っていたのだと感じた。感染が収まったわけではないが、市制100周年を祝い、できるだけ盛大に行いたい」とあいさつした。

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