自粛の夏、英語と日本語による会話劇 嘘と本当が逆転していくラブコメ 「もうひとつのことば」公開決定

門真国際映画祭2021で審査員特別賞を受賞した、堤真矢監督の映画「もうひとつのことば」が、7月22日より劇場公開されることが決まった。

「もうひとつのことば」は、主人公の男女による嘘と本当が逆転していく、日本語と英語のふたつの言語が行き交う会話劇。相手だけではなく自分にも嘘をついていたふたりが、自身の本当の気持ちを受け入れ、人生を取り戻していくまでを描いたラブコメとなっている。

2020年夏、少し人通りの戻り始めた東京のカフェの一角で、ワンコインで気軽に英会話が楽しめる「ワンコイン英会話カフェ」に参加した男女。ミキは仕事や経歴などを偽って会話に参加し、ささやかな承認欲求を満たし、俳優の青年・健二はアメリカでの活動を志すも渡航を制限されていた。意気投合した2人は、「お互いの人生に立ち入らない」「日本語では嘘をつかない」というルールの、「別人になりきって英会話カフェに参加するゲーム」に興じるようになる。

監督・脚本・編集は、前作「パラレルワールド・シアター」で劇場デビューを果たした堤真矢。2020年のコロナ禍と東京オリンピックの延期を受け、本来構想していた物語を「今だからこそ描きたい、2020年夏の物語」として再構築した。時代を映しながらも大げさに社会派を謳うことなく、あくまでも「ただの恋愛もの」として魅力的な作品を作ることが、今の世の中に対するささやかな希望と楽観のメッセージになりうるのではないか、という願いが込められているという。

ダブル主演を務めたのは、「あの日々の話」「四人姉妹」の菊池真琴と、「サクリファイス」「アポトーシス」の藤田晃輔。本作が初の劇場公開主演作となった2人は、二か国語を自在に操る演技を披露している。

【作品情報】
もうひとつのことば
2022年7月22日(金)より池袋HUMAXシネマズで公開
配給:Tick Tack Movie
(C)2021 Tick Tack Movie

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