ウォシュレットが腸内環境にも影響を及ぼす?「美腸Methods」を提供する株式会社フェイス・ジャパンの代表取締役 田和 璃佳氏が語る美容や健康に直結する腸内環境を整える方法とは

美・健康・長寿…すべての根源は腸にある。いつまでも美しく、健康でいるために正しい「美腸活」をトータルにアドバイスする「美腸Methods」を提供しつづける株式会社フェイス・ジャパンの代表取締役 田和 璃佳さん。腸活の大切さや日常生活で改善できることを伺った。

今までの腸の概念は食べたものを消化吸収するだけと思われていたが、腸の中に腸内細菌がいるということが田和氏の腸活の師でもある医学博士 藤田 紘一郎氏の研究でわかった。この存在と働きを無視すると大変なことになり、腸内細菌をいかに自分の味方につけるかで先の健康に関わってくると話す。個人差はあるが、人の腸の中には乳酸菌など300〜1000種類の腸内細菌があり、100兆個ほどの数がいると言われている。

しかしこの数字は既に減少した数字だと田和氏は言う。というのも戦前の日本人の腸内細菌は今の3倍いた。腸内細菌の数の影響は大きく、昭和初期や戦前の日本に今ほどアトピーや花粉症、糖尿病などはいなかったというデータも出ている。そして、それに比べると現代人はアトピーやアレルギーが多い。この結果をみると腸内細菌が減れば減るほど、不健康になってしまうという訳だ。またメンタルにも影響を及ぼしていると田和氏は話す。そのため腸内細菌を増やした方が健康になると医学博士の藤田氏も訴えている。また免疫力にも関わってくるため、コロナ禍でも大切なことである。

どうして現代人の腸内細菌が減ってしまったかというと、食生活の変化が一番大きい。和食から欧米化した食生活で油分や糖分が多くなり、野菜の摂取量が減ってきた。またコンビニやファーストフード、外食などから摂取する添加物も原因だ。現代はこのように腸内細菌を殺すものが身の周りに増えていると言う。いかに良いものを食べていても添加物の量を減らさないとプラス、マイナスで残らないのが事実。そのため納豆を食べるなど腸にいいことをしていても、それだけではだめなのだ。

ただ、食生活を変えただけでは腸内細菌の増加は難しいと話す。例えば、消臭や除菌などで使用するスプレーも息を吸うことで体に取り込むので、それに化学物質が入っていたら腸内細菌を殺していることになる。ウォシュレットも原因の一つでその水に塩素やフッ素などが入っているため、水で洗う部分は大腸に近く、腸内環境を悪化させてしまう。腸内環境が良くなれば、キレイな便にもなり、ウォシュレットいらずになると田和氏は教えてくれた。ウォシュレットの水道水が気になるのならお風呂はどうなのか?と聞くと、ウォシュレットほど直接的な影響はないものの、塩化マグネシウムやビタミンCを入れることで塩素を中和する方法もあると言う。

このような日常に関わることを伝えるのも腸活の一部。腸というと食のイメージになりがちだが、日常生活の意識の変化が大切なのだ。

人間は忘れる生き物なので言い続けること。そのため、セミナーなどでは言い続けて改善をしてもらうように心がけている。これをしなきゃ、これはダメということばかりではなく、要点を絞り込んで、できることから日常生活の習慣を変えていくことが続ける上でも大事なのだ。普段の生活に少し工夫するだけで腸活になり、健康や美容にも繋がるため、生徒も興味深々で受講していると教えてくれた。

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