ジャズ・レジェンド、チャールス・ロイドが3つのトリオによる新プロジェクト発表

多くのアーティストに影響を与え続け、84歳になった今もなお数多くの作品を輩出しているジャズ・レジェンド=チャールス・ロイドが、3つのトリオによる3枚のアルバムからなる新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」を発表。6月24日リリースの1枚目のアルバム『Trios: Chapel』から先行シングル「Blood Count」が配信スタートしている。

新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」は、パーソネル、編成共に異なる3つのトリオを通して、ロイドが探求し続けている即興演奏の深淵に迫る内容。1枚目『Trios: Chapel』では、ギタリストビル・フリゼールとベーシストトーマス・モーガン、2枚目『Trios: Ocean』では、ギタリストのアンソニー・ウィルソンとピアニストジェラルド・クレイトン、3枚目『Trios: Sacred Thread』ではギタリストジュリアン・レイジとパーカッショニストのザキール・フセインと演奏を繰り広げている。

1枚目『Trios: Chapel』は、2018年12月にサン・アントニオのコーツ・チャペルで行われたパフォーマンスをライヴ収録したもの。この会場である礼拝堂の音響特性上、ドラムやパーカッションの編成はふさわしくないと考えたロイドが、ビル・フリゼールとトーマス・モーガンを招待して行われたコンサート。その後、この3人のトリオでの演奏は暫く叶わなかったが、2021年12月にベルリンで再び集結した。

「2018年に私たちがトリオとして行った最初の演奏は、いつも私の記憶の中に魔法のように残っている」とロイド自身が語っている通り、彼にとってもこのトリオでの演奏が特別な体験となり、今回のリリースに至った。

先行配信された「Blood Count」は、ビリー・ストレイホーン作曲によるアルバムの冒頭を飾るトラック。ロイドの母親はメンフィスで下宿屋を営んでおり、子供時代の記憶にはそこに滞在したツアー中のビッグバンド、特にジミー・ランスフォード楽団やデューク・エリントン・オーケストラらミュージシャンの印象が残っていて、若い頃のジョニー・ホッジスとの出会いは鮮烈だったという。

■リリース情報

チャールス・ロイド AL『Trios: Chapel』
2022年6月24日(金)リリース
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