女性2人が30年ぶり快挙 1級鉄筋施工技能士に合格 佐野の斎藤さん、須永さん

1級鉄筋施工技能士として市上下水道局の新庁舎建設現場に立つ斎藤さん(中央)と須永さん(右)

 佐野市西浦町の鉄筋施工会社「斎藤鉄筋工業」の役員斎藤絵里(さいとうえり)さん(39)と同社従業員須永亜希(すながあき)さん(32)がこのほど、国家資格である1級鉄筋施工技能士(組み立て作業)に同時合格した。2人が受験した群馬県職業能力開発協会によると、同協会で女性の同技能士が誕生するのは1992年以来30年ぶり。しかも2人そろっての快挙とあって「自分たちが得られたことを後輩に伝えていきたい」とますます意気盛んだ。

 鉄筋組み立て作業の実技試験は、図面や仕様に従って基礎や柱、はりの取り合い部の鉄筋組み立てを行う。同社によると、7年以上の実務経験が必要で、スピードや正確さが求められる。同協会の担当者は「女性の受験者はまだ少ない」と話す。

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